こんにちは!なのはな苑 地域包括支援センターの社会福祉士です。
みなさん「徘徊(はいかい)」という言葉はご存知ですか?
今回は高齢で認知症の方の「徘徊」についてお話します。
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|ある辞書で ……「徘徊」とは |
|無意識に目的なく歩きまわること。うろつくこと。 |
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|※高齢者福祉の観点では何らかの「目的」や「原因」が |
| あって出歩いてしまうが、居場所や状況が分からなく |
| なり、歩きまわっていると考えられています。 |
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みなさんの周りで暮らすお年寄りの中にも
認知機能の低下により「場所」や「時間」、「季節」などが
分からず、住んでいる地域を歩きまわってしまう方がいます。
少し意識して見ると…おやおや?大丈夫かな?
と思われる方とすれ違うことがあるかもしれません。
「同じ所を歩き回っている」「パジャマで公園にいる!?」
変なお年寄りだなぁ…怖いなぁ…とお思いのあなた!
『安心して下さい! 大丈夫ですよ!!!』
そんな時、驚いたり、恐れる必要はありません。
その人は何か目的に向かって歩いているのかもしれませんし、
ある人は昔住んでいた自宅を探しているのかもしれません。
あるいは一人でこっそりとお菓子を買いに出てこられたのかも。
そんな時には優しく声を掛けてみて下さい。
「こんにちは」「いいお天気ですね」「何かお探しですか?」
「こんばんは」「寒いですね」「どこから来られたんですか?」
当たり前の挨拶や笑顔で認知症の方を安心させてあげましょう。
そして、道に迷っていたり困っている様子であれば
迷うことなく近くの交番や警察へ連絡し相談して下さい。
警察に連絡なんて、なかなか難しい…とお思いのあなた!
『安心して下さい!大丈夫ですよ!!!』
徘徊は大きな社会問題となりつつあります。
現在は警察も徘徊に伴う事件や事故が増えないように
協力体制が整っています。また、ご家族が心配な思いで
その方を探しているかもしれません。
地域の一人一人がお年寄りについてほんの少し理解を深め、
住み慣れた地域でお年寄りが安心して暮らせる世の中を目指す。
そんな活動も地域包括支援センターの役割です。
ご協力よろしくお願いします。