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『なのはな苑』は、高齢者福祉サービスを必要とされる方が、心身ともに健やかに過ごされ、その環境、年齢及び心身の状況に応じ、地域において必要なサービスを総合的に受けられるよう援助し、豊かな高齢者福祉の実現を目指します。具体的には、次のような施設運営の方針と原則のもと取り組みます。

施設運営の方針と「介護の三原則」に基づく介護・介助の実践

 施設の健全な環境づくりに努め、利用者の皆様の人間性を尊重し、明るく楽しい施設にし、高齢者が安心して生活できる場を提供します。特に心掛けているのは「介護の三原則」に基づく介護・介助の実践です。
介護三原則 1 寝たきりにしない、させない   2 生活習慣を大切にする   3 主体性、個性を引き出す
以上の方針と原則に基づいたサービスを提供し、工夫と改善にも積極的に取り組みます。また、施設設備や知識・技術の充実はもちろん、現場で働く職員の「意識の在り方」が大切な要素であるということを深く自覚し、皆様のご期待にお応えしていきたいと思います。

介護・介助の具体的な実践内容

 特別養護老人ホームなのはな苑では、「ゆっくりご飯を食べたい」 「ゆったりとお風呂に入りたい」 「トイレに行きたい時に行きたい」といった当たり前の生活を入居者の皆様に送っていただけるように、食事・入浴・排泄に関して次のような介護・介助を実践しています。

 
食事個々の入居者様の介護度を考慮しながら、食堂への誘導方法・配膳方法・食卓の配置などを工夫しています。また、食事の際には、職員が横に並んだ位置から、ともに食事を取りながら介助さしあげています。これにより、食べやすいテーブルの高さや位置、食事のテンポなどを介助を受けられる方の立場に立って調整することができます。お食事の時間をゆっくり楽しんでいただけるよう、「目と手と心を合わせた介助」を心掛けています。

入浴安全・衛生面での配慮を充分に行いながら、心もほぐしていただけるような入浴介助を心掛けています。お湯の温度や洗う順番など、人によってどのような入浴方法が快適と感じるかは異なりますので、可能な方には、1対1の個人浴をしていただいております(お身体の状況により、設備機器を用いて入浴していただくことも可能です)。何よりも、入浴される方のお気持ちを尊重して、お声掛けをしながら介助させていただいております。

排泄なのはな苑では「排泄最優先の原則」を掲げ、入居者様から排泄介助のご要望があった場合には、できるだけトイレに座って用をたしていただけるよう、速やかに介助させていただいております。どうしてもオムツが必要な方に対しては1日4回(必要な場合はこれを超えて)交換を行っています。これからも、現場の職員は「自分だったらどう感じるか」という視点を忘れず、心身ともに晴れやかな気分でお過ごしいただけるような対応を心掛けていきます。

食事のようす
入浴介助のようす
食事風景2
語り合い
 

安全への取り組み<救命救急講習について>

 現在、なのはな苑では、職員を対象に普通救命講習Ⅰを行っています。
講師は、なのはな苑 松本ナースです。32時間の講習を受け職員へ親切丁寧に、かつ、わかりやすく教えています。
講習内容は、応急手当の仕方・人工呼吸・心臓マッサージ・AEDの使用方法です。

救命救急講習なのはな苑では、講習を行うことにより利用者様の急変時に機敏に対応できるようになり、スムーズな救命のリレーが行われています。以前は看護婦の指示で動いていたことが、今では職員自身に自分たちが助けようという強い気持ちがより湧き、素早い応急手当が出来ています。講習を受けた職員からは、急変時に慌てずに手当てが出来た、救急時の必要なものがサッと準備できるようになった等の声が聞こえてきており、講習を行った成果が出ています。今後もこのような講習を行い、入所者様、利用者様ならびにご家族様に安心して過ごしていただけるように頑張っていきたいと思います。